ヴァイオリンの弓の毛替えと弦の張替え時期や価格
生徒さんの中には放っておくと、1年経っても弦も弓の毛も替えない方もいたりします。
意外とこの周期や時期で迷う方もいることでしょう。
また、先生によって答えも違うかもしれません。
参考までにどれくらい使ったら交換すべきか、目安を書いてみましょう。
弓の毛替えの時期と価格
弓の毛替えにかかる費用はだいたい4000円~7000円くらいです。
もっと安いところもあるかもしれませんが、普通はそこまで安いはずはありません。
また、もっと高いところはあるかもしれません。
ただし、高ければクオリティが高いか、と言えば必ずしもそうではないため、
もしも1万円もかかるようであれば、お店を変えてみるのも良いかもしれません。
毛替えの時期ですが、弓の毛のキューティクルが摩耗してしまうと、
松脂がしっかりと乗らなくなるため、弾きにくくなります。
具体的にはスピッカートなどの奏法時にしっかり弓が飛ばなかったり、滑ってしまったりします。
とはいえ、始めたての初心者、中級者くらいまでは、ハッキリとその感覚が分からないかもしれません。
参考までに時期を書くと、個人差はあると思いますが以下のようになります。
・プロで、毎月本番があるソリストなら、ほぼ毎月、毛替えをします。
・プロでもレッスンが中心の方なら、年2~4回で済ませる人も多いです。
・アマチュアで習っている方なら、最低年1~2回ほど変えると良いでしょう。
(※あくまで私の判断です)
弓の毛が古くなってきて、滑るようになってくると、実音をしっかり響かせようとするあまり、
右手に力がこもってしまうこともあります。
脱力のためにも半年から1年に一度は弓の毛替えを行いましょう。
松脂を最初はしっかり塗ることを忘れずに。
ヴァイオリンの弦の張替え時期と費用
ヴァイオリンの弦は古くなってくると、音程が合わなくなってきます。
音も響かなくなり、弾きにくくなります。
弦の寿命と価格は実は弦の種類によって異なります。
弦は大きく分けて、3種類あります。私の使った感覚ですが以下になります。
・ガット弦 → 一番高価で3か月ほど持つけれど切れるリスクがあります。
・ナイロン弦 → 4本で4000円~7000円(実売)くらいで、1カ月~3か月ほど。
・スチール弦 → 一番安価。音程が比較的安定します。劣化は分かりにくい印象。
音程や響きで判断しても良いのですが、やはり参考までに目安を書いてみましょう。
・プロで毎日4時間以上練習する場合、ソリストなら毎月変えます。
・プロでも年4回くらいという人もいますし、もっと少ない方もいます。
・アマチュアでも、年に1~2回くらい変えると良いでしょう。
弦の種類や、使い心地などについては
「バイオリンの弦のおすすめと選び方、弦のレビュー11選+α」をご覧ください。